あと施工ナット(チャックナット)


  •  従来、異形棒鋼と別部材を締結するには、異形棒鋼にネジ切り加工を施してナットで締め付けるのがほどんど。しかしそれでは本来の異形棒鋼の強度を多少なりとも毀損してしまい、更には現場での加工に時間と手間がかかるなどの問題があります。
     チャックナットは、写真①のように半円筒(円筒を縦に二分割した形状)の金属部材の内周面に一定間隔の周方向の突起部、外周面にねじ山を形成しています。これを2個向かい合わせにして異形棒鋼を取り巻くように取り付け、その外周ネジ部にナットを装着します。手順⑤のようにナットが固定すべき部材に突き当たった状態でナットを回転させようとすると、チャックがネジの力で上方に押し出され、チャック内周面の突起部と異形棒鋼の節が噛み合って固定されます。